前回の続きです。
さて、歓迎会の次の日はしっかり出社日です。
特に飲んでいたわけではないので起きるのも辛くないのです。
もちろん、当時はまだまだ研修の身なので、全ての行動に緊張感があります。
そんな折、いつものように従業員食堂でお昼をとっていると、営業部の先輩が話しかけてくれました。
彼は気さくな大阪出身の
40代後半にして、半年前入社のルーキーです。
すらっとしていて、なかなかスタイルもよく、話も面白い。
そう、タイトルにもしているすっき歯がたまに傷の
田中さん(仮名)です。
「isao君、ちょっと、昨日ね、びっくりしたことあったんだよ

」
「?」
正直、まだ部署内で世間話ができる人がいなくてちょっと寂しかったところでしたが、彼は続けます。
「昨夜の歓迎会で、会の終わり際にさ、手を握られてさ

」
当然返す返事かとは思いますが言ってみます。
「え?誰にですか?」
「いや、名前はちょっと伏せるけどさ、20代半ばの、違う部署の子」
20代半ばっすか

もちろん、誰しもが思うだろう確認をしてみます。
「人違いじゃないですか?」
「密集した満員電車じゃあるまいし、あんな空間で間違いはないような状況だったんだよ

しかも、軽く握られてたわけじゃないんだよ。もう
ぎゅ〜っと

」
その後、二次会に流れる時に軽く誘われたそうですが、田中さんも次の日出勤であることと、あまり酒に強くないこととで断ったんだそうです。
「俺、家帰ってもドキドキが止まらなかったよ」
そんな彼は、バツイチですが、現在は自由恋愛の範囲内なのです。
「いや〜、からかわれただけに違いないけどね〜」
とか言いながら、いろんな方に同じ話をしている辺り、まんざらでもない様子です。
つづく。